パタゴニアのフリースはなぜ定番なのか?その理由を検証しました!

当サイトの記事には広告、アフィリエイトが含まれています。
2017.05.05

引用:pixabay.com
パタゴニアといえば登山用を含め、フリースが定番の商品です。登山愛好者だけでなく、タウンユースでも着まわしているユーザーをよく見かけるようになりました。

今回はなぜパタゴニアのフリースが定番になったのか、企業理念からパタゴニアのフリースが定番化した背景と、目的用途にあったフリースの選び方まで検証しました。

パタゴニアの企業理念と環境保護活動とは?

81_1_20170409引用:patagonia.jp
1985年にモルデンミルズ社と共同開発で「シンチラ」(現フリース)を開発し、あえて特許技術を申請せずに2年の専売契約権のみで販売権を広く世界に公開していました。この年からパタゴニア社は環境保護助成プログラムを開始、シンチラシリーズを拡販するとともに利益の10%を寄付していました。

日本には1988年に神奈川県鎌倉市に支社を置き、国内の拡販を開始。オフィスは現在横浜市戸塚区に置かれています。パタゴニアは環境保全活動を素材開発へと転換して、アウトドアブランドとして初めて消費者から回収されたペットボトルからの再生フリースを採用した製品を作ったり、綿素材商品の原料をオーガニックコットンに切り替えたりと、環境に対する意識の高い企業として2008年に環境大臣賞を受賞しています。

日本の企業とも連携や関わりが深く、帝人や東レなどの繊維業界はパタゴニア社と共同でいくつかのプロジェクトに参画しています。

余談ですが、環境保護団体のシーシェパードのスポンサー企業として名を連ねていることはあまりにも有名な話で、2008年に日本支社からコメントが出されています。

パタゴニアの人気フリースは再生素材?

81_2_20170409引用:patagonia.jp
パタゴニアの製品づくりは一つのこだわりがあり、「環境に配慮した先駆け的な素材を使う」ことが一時注目を集めました。この姿勢は今も変わらずに守られていて、大きなプロジェクトとしてペットボトルを再生し、そこからポリエステルを作り出すという技術です。

ここには日本企業の東レ、帝人が参画しています。両社の再生技術をパタゴニアが採用して、消費者から出されたペットボトルを回収、再生しているのです。今ではどこのアパレルメーカーもこの技術を使ったポリエステルを採用していますが、当時は画期的な環境保護製品で、同時に話題をさらいました。

このようにパタゴニアのフリースは、環境に対する強いこだわりと製品づくりに重きをおいているのです。それではパタゴニアのフリースにはどのような製品があるのか、見てみましょう。

アウトドアファンには超定番!パタゴニアのフリース

81_3_20170409引用:pixabay.com
登山、スキー、スノーボード愛好者に超がつくほどの定番アイテムがパタゴニアのフリースです。他にも釣りやトレッキング、タウンユースでもパタゴニアを着ているユーザーもいて、今や知らない人は居ないほど知名度の高いメーカーになっています。

そんな人気のパタゴニアのフリースにはフリースの厚さによって規格があるのをご存知でしたか?
「Rシリーズ」と言って「レギュレーター」の略称でパタゴニアのフリースの厚さを示していて規格化されています。では順に説明していきます。

R1シリーズ

一番薄手のフリースです。アクティブに動くアウトドアスポーツ、例えばスキーやスノーボード向けです。R1シリーズの特徴は保温性よりも通気性に重きをおいている点、もちろん温かいのですが、ムレずに快適なフリースになります。運動量の多いアウトドアスポーツにはぴったりです。

R2シリーズ

保温性と通気性を兼ね備えた定番商品です。両方のバランスがよく、幅広く使える事からタウンユースでも着こなせます。もちろんアウトドアシーンがメインでもOKです。R2シリーズの特徴はフリースなのに伸縮性に優れている点。柔らかく着心地も抜群なのです。パタゴニアのフリースをまず一着購入するならこのシリーズがおすすめです。

R3シリーズ

一番厚手で、冬山登山の中着でも活躍できるのがこのR3シリーズです。最近ではマイナーチェンジされて薄く暖かくなっているフリースですが、冬山登山専門で行かれる方なら一着は持っておきたいシリーズになります。R3シリーズの特徴は保温性が一番高く、極寒地でも温かい事です。

以前はR3シリーズの上にR4シリーズというさらに厚手のフリースもありましたが、今では幻の製品になっているようです。

ファッションウェアとしても人気のフリースは?

81_4_20170409引用:Amazon
次にファッションウェアとして人気の高いフリース商品を紹介します!

シンチラシリーズ

昔からあるロングセラーモデル、パタゴニアを代表するフリース製品の一つです。デザイン性の高い一枚なのでタウンユースには人気のある商品です。柔らかく温かいので機能性にも申し分なく、普段、家で着るにも最適の一枚ですね。最近までちょっとサイズが大きく、ダボついた感じでしたがマイナーチェンジされスッキリとしたデザインに生まれ変わりました。持っておきたい一枚です。

レトロXシリーズ

パタゴニア製品の中で最も売れるフリースがこれです。冬の時期にかけて定番中の定番アイテム。日本支社のある湘南地区ではこのシリーズを着ている人をよく見かけるとか。防風フィルムが入っているのでフリースなのに風を一切通さなくて、アウターとしても着ることができる一着です。

マイクロDシリーズ

一番薄手のシリーズです。ちょっと小寒い日には活躍します。例えば春山登山や夏の山など、山頂は肌寒い事は多々あります。また、今の時期の早朝アウトドアシーンに重宝する一枚です。

ファッション性重視のフリースもあります

81_5_20170409引用:Amazon
女性向けのファッション性重視のアイテムもあります。

ベターセーターシリーズ

女性向けのコートタイプのフリースです。フリースなのに毛糸を編んでいるみたいになっているのが特徴でカジュアルでオシャレな製品です。ウィメンズにはコートもあったりして街中で他の人とは一味違う感じが出せますね。

先に紹介したシンチラシリーズも助成が着こなせるアイテムになっています。タウンユースで映えるセンスのいいアイテムばかりです。

これからも注目アイテムが目白押し!

81_6_20170409引用:Amazon
パタゴニアのフリースについてまとめてみました。いかがだったでしょうか?
アウトドアブランドとして産声を挙げたパタゴニアですが、そのデザインセンスが若者を中心に高く評価され、現在ではタウンユースでパタゴニアを着ているユーザーを多く見かけるようになりました。今後も続々アイテムが発売されるので、見逃せないメーカーのひとつです。

※記事の掲載内容は執筆当時のものです。