登山サークルの傾向と対策、求めるレベルを検討のこと

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2016.12.08

登山を始める際に、単独で始めるのは心細いもの。知人と一緒に始めることができれば一番よいのですが、そのような環境の方は少ないのが現状です。

そんな時に利用を考えたいのが登山サークルです。山好きの方が多く集まっている登山サークルに所属することで、危険な単独登山を避けることができ、また登山仲間も作ることができます。
こちらでは各種登山サークルの傾向と対策について解説します。

登山サークルにもさまざまな種類があることを知る

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引用:flickr

登山サークルと一言で表現しても、実はさまざまな種類が存在します。色分けとしては大学の登山系サークルが一例となります。

(1)夏山メインの通常の登山サークルや登山部
(2)冬山メインのザ・登山という登山部
(3)登山も楽しみながら仲間との交流も楽しめる登山サークル
(4)仲間との交流がメインのような登山サークル

大学の登山サークル(部活を含む)は、おおむね上記の系統に分けることができますが、社会人の登山サークルも似たような分類をすることができます。

ベテランが集まる山岳会は本格登山を目指す方に

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引用:写真AC

各地域には、実は多くの山岳会が存在しています。そして「山と渓谷」などの登山雑誌でメンバーを募集しています。基本的に登山会のメンバーは登山の実力者が中心です。大学時代に本格登山に取り組んできた方が多い傾向にあります。
活動も非常に積極的で、道なき道を歩くといったアグレッシブな登山にチャレンジしているケースも多いです。社会人でガッツリ冬山登山の企画もされています。
ある程度の経験者でないと非常にハードルの高い山岳会ですが、真摯に山に向かう方がほとんどであり、本気で登山にチャレンジするのであれば、一度その門をたたく価値は十分あります。

真面目に登山を行う社会人登山サークル

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引用:写真AC

山岳会ほどハードな登山は行わないものの、毎週のようにメンバーが集まって登山を行っている社会人登山サークルも存在しています。登山雑誌やインターネットでメンバーを募集しているケースが多いです。
登山の企画はなくとも、月に一度程度は集まって講習会を開催するなど、非常に積極的に登山に取り組む社会人登山サークルも存在しています。
初心者であっても、基礎から登山に取り組む仲間がほしいのであれば、このようなサークルへの参加が一番のおすすめです。山岳雑誌でメンバーを募集しているサークルであれば、登山中心の活動を行っていることが多い傾向にあります。
登山経験者がレベルアップのために参加することもおすすめです。

交流中心の社会人サークル系登山サークル

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引用:写真AC

主にインターネットや情報誌などでメンバーを募集しているのが、交流中心の登山サークルです。登山を目的としながら、交流ももう1つの目的としているケースも多いです。
登山のレベルとしては、登山というよりハイキングの傾向が強いです。また、バーベキューなどのアウトドアの企画が多く、純粋に楽しいサークルも多々あります。大学においては、ハイキングサークルは登山サークルではないという雰囲気もあり、登山ではなくハイキングサークルのカテゴリーに分類されることもあります。
とはいえ、初心者が登山を開始する第一歩として参加する意味はありますし、サークル活動を十分に楽しむこともできます。ただし、登山経験者が参加すると登山面ではガッカリするケースも多いので、注意が必要です。

SNSで参加者を募って登山をするケースも増加中

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引用:写真AC

SNSが普及している昨今、登山系のSNSでメンバーを募集して現地集合・現地解散で登山を楽しんでいる方も多数います。登山サークルに所属する場合、イベント参加などの手間も生じるため、サークル活動に時間を取られることもありますが、現地集合のSNSメンバーの場合は、事前の準備ややり取りの手間はほとんどありません。
気楽に登山を楽しめるということで利用者も増加している登山形態ですが、この場合は自分の身は自分で守らねばならないという認識を持つことが大切です。SNS上でのやり取りがあっても、相手の登山経験は実際のところわかりませんし、基本的にすべて自己責任であり、いざという時は自分で何とかする必要があります。
よって、初心者がいきなりSNS登山というのは、思っている以上にリスクがあります。単独行動の時より、誰かがルートを知っているだろうという気分になってしまう団体行動は、実は単独行動より遭難リスクが高いということを知っておいても損はありません。

まとめ~一度お試しで参加するのが一番

SNS登山を除けば、いずれの活動もお試し参加という機会を設けている場合がほとんどです。興味を持った山岳会やサークルがあれば、コンタクトを取ってみて、一度お試し参加することで、その会の雰囲気を知ることができます。

サークルのつもりで行ったらザ・登山の会だったということもありますし、逆に交流会ばかりということもあります。登山雑誌のメンバー募集記事やブログやホームページではわからない会の実際の活動内容や雰囲気は、参加すれば一目瞭然となります。
登山にさまざまなレベルがあるように、登山の会やサークルにもさまざまなレベルがあります。登山サークルへの参加を検討する際は、自分のレベルに合った+自分の目的に合ったサークルを探すことが大切となります。
社会人となると、会社以外の活動に参加するのは億劫となりますが、興味のあるサークルなどを見つけたら、一度お試しで登山や会合に参加してみてはいかがでしょうか? 一緒に山を楽しむことができる仲間を見つけることができるかもしれませんよ。

※記事の掲載内容は執筆当時のものです。